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Channel: M.スアレスの私的JOURNALISTIC
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フィリペ&アドリアン~ラ・コルーニャからの才能~

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〜はじめに〜今回も「CHANT(チャント)」からの転載記事となります。「CHANT(チャント)」については以前の記事の冒頭のコメントをご参照頂けますと幸いです。よろしければ、「CHANT(チャント)」の記事にもアクセス頂き、「いいね」やコメントを頂けると嬉しいです。以下が転載元のリンクです。〈転載元〉また記事の掲載状況をお知らせするためのTwitterアカウントを解説しましたので、よろしければ、フォローお願いいたします。ミノル・スアレス (minorusuarez) on Twitterそれでは、今後ともよろしくお願いいたします。~転載記事~ガビ、チアゴに続き、今回もアトレティコ・マドリーのフットボーラーを紹介する。ヘスス・スアレスを敬愛する筆者としては、デポルティボ・ラ・コルーニャからステップアップした2人に触れないわけにはいかないだろう。フィリペ・ルイスとアドリアン・ロペスのことである。『なぜそこにフィリペの名前がなかったのか』 21歳にを迎える頃にラ・コルーニャの地に辿り着いたフィリペは、攻撃力に特徴のあるサイドバックだった。その後、年々、守備力を向上させ、今では攻守の穴のない極めて完成度の高い左サイドバックになりつつある。バルセロナとの一戦でも、非常に手堅い守備を見せており、1対1での突破はほとんど許していなかった。アトレティコの多くの選手の足が止まった試合終盤においても、左サイドは堅牢さを保っており、それどころか、フィリペは持ち前の運動量で最後までオーバーラップを繰り返していた。先日、ブラジル代表のワールドカップメンバーが発表されたが、なぜそこにフィリペの名前がなかったのか、不思議に思った方も少なくないはずだ。ましてや、マルセロのバックアッパーとしてワールドカップにいくのは、マクスウェルである。マクスウェルは、オフェンス面、特にドリブルとクロスこそ、高いレベルにあるかもしれないが、総合力ではフィリペの方が断然上であり、そのオフェンス面に関しても圧倒的大差があるわけではない。スコラーリのセレクションは到底納得できるものではない。『これまでのキャリアで才能に見合った活躍を見せているかというと、、、』アドリアン・ロペスは、スペインで最も才能に恵まれたストライカーだ。スピード豊かで、戦術的インテリジェンスがある右サイドでの起用にも応えられるポリバレントさを持っている。とりわけ才能を感じさせるのは、そのボールコントロールだ。バルセロナとの一戦でも、後方からのロングボールを造作もなく自分のものにした極上のトラップを多くの方が目撃したはずだ。ドリブルでゴールに迫ることもできるプレースタイルであるためか、「新しいビジャ」とも形容されるアドリアンであるが、これまでのキャリアで才能に見合った活躍を見せているかというと、 YESとは言い難い。『怖さという点では、ビジャの方が遥か上のレベルにある』アドリアンの最大の課題は、メンタリティであろう。最終節を前に優勝を決められるはずだったマラガ戦で、決定機を逃すなど、勝負どころに弱いイメージがある。マラガ戦の決定機は、むしろGKのカバジェロを褒めるべきなのかもしれないが、エースストライカーは、そういう場面でこそ仕事をするものだ。気迫を前面に押し出すタイプではなく、また、悪い意味で強引さにかけ、綺麗にプレーしすぎる傾向のあるアドリアンは、相手デイフェンダーに与えるプレッシャーという点でも、一流のそれではないだろう。才能は間違いなく、ビジャを上回るが、怖さという点では、既に下り坂にあるビジャの方が遥か上のレベルにある。何度も繰り返し申し上げて恐縮だが、アドリアンは特別な才能の持ち主である。しかし、そういった選手が必ずしもトッププレーヤーになるとは限らないのがフットボールの世界だ。ジエゴ・コスタはそう遠くない未来にチームを去るであろう。ビジャもトップレベルでプレーできる時間は、恐らくあとわずかだ。そういった状況下で、アドリアンがチームの中心選手としての自覚を持ち、その才能の全てを発揮してくれることを、私は願うばかりである。

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